Broken: The Code in the 'Da Vinci Code' Ruling
Dan Brown の "The Da Vinci Code" が盗作だと訴えられた裁判の判決文に裁判官が暗号を埋め込んでいるというニュースを昨日知り、ブログに書こうと思ったんですが、Dan Brown の "The Da Vinci Code" も大好きですし、原告の Holy Blood, Holy Grail by Michael Baigent も読んで、面白かったので、書きたい事が多く、後で書こうと思っていたら、もう、解読されたそうです。
凄いな・・・
これは判決文の中にイタリックのボールド体で埋め込まれたアルファベットが暗号文に成っていて、それを解読出来ますか?
という話だったんですが、まず、これがややこしい・・・
イタリックのボールド体の文字を拾い出してくれていたんですが、これがニュースソースによって微妙に違う・・・
「自分で拾い出せよ コラッ!」とは言わないで下さい。
下のコードがイタリックのボールド体で埋め込まれていたコードです。
JAEIEXTOSTGPSACGREAMQWFKADPMQZVZ
そして、1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21 がフィボナッチ数列で「The Da Vinci Code」でも出て来ていました。
1 + 1 = 2, 1 + 2 = 3, 2 + 3 = 5 の様に2つの数字を足して、次の数字に成るという数列でこれが Key だったそうです。
そして、フィボナッチ数列で3番目の2の扱いが他と違っていたそうです。本の中にヒントでも有ったのかな?
もう一つは暗号文の中の文字で 'T' と成っている所は 'H' にするべきだったと下の様に書いてありますが、これは、前もって言ってあったのでしょうか?
最初の記事の方をよく読んでいないので分かりませんが、それも含めて解読したんなら凄いな・・・。
One is a typographical error that the judge says he inserted: a letter that should have been an H in both the coded message and its translation is instead a T.最初の 'J' は暗号文の中で1つ目なので、フィボナッチ数列の1つ目の1に対応して、'J' から数えて1番目の文字で 'J' に成り、4番目の 'I' ならフィボナッチ数列の4番目が3で、'I' から数えて3つ目の 'K' と言う風に成るそうです。そして、フィボナッチ数列の2に当たる暗号文の3番目の 'E' は足すのではなく引いて、'E' から2つ手前の 'C' に成るそうです。
アルファベットは26個なので、2に当たる数字を25にすると、他と同じように計算出来るように成ります。
1, 1, 25, 3, 5, 8, 13, 21
J(10) -> (10 + (1 - 1)) % 26 = J(10)
A(1) -> (1 + (1 - 1)) % 26 = A(1)
E(5) -> (5 + (25 - 1)) % 26 = C(3)
I(9) -> (9 + (3 - 1)) % 26 = K(11)
E(5) -> (5 + (5 - 1)) % 26 = I(9)
X(24) -> (24 + (8 - 1)) % 26 = E(5)
T(20) -> (20 + (13 - 1)) % 26 = F(6)
O(15) -> (15 + (21 - 1)) % 26 = I(9)
S(19) -> (19 + (1 - 1)) % 26 = S(9)
T(20) -> (20 + (1 - 1)) % 26 = T(20) これが合わない。
G(7) -> (7 + (25 - 1)) % 26 = E(5)
P(16) -> (16 + (3 - 1)) % 26 = R(18)
S(19) -> (19 + (5 - 1)) % 26 = W(23)
A(1) -> (1 + (8 - 1)) % 26 = H(8)
C(3) -> (3 + (13 - 1)) % 26 = O(15)
G(7) -> (7 + (21 - 1)) % 26 = A(1)
R(18) -> (18 + (1 - 1)) % 26 = R(18)
E(5) -> (5 + (1 - 1)) % 26 = E(5)
A(1) -> (1 + (25 - 1)) % 26 = Y(25)
M(13) -> (13 + (3 - 1)) % 26 = O(15)
Q(17) -> (17 + (5 - 1)) % 26 = U(21)
W(23) -> (23 + (8 - 1)) % 26 = D(4)
F(6) -> (6 + (13 - 1)) % 26 = R(18)
K(11) -> (11 + (21 - 1)) % 26 = E(5)
A(1) -> (1 + (1 - 1)) % 26 = A(1)
D(4) -> (4 + (1 - 1)) % 26 = D(4)
P(16) -> (16 + (25 - 1)) % 26 = N(14)
M(13) -> (13 + (3 - 1)) % 26 = O(15)
Q(17) -> (17 + (5 - 1)) % 26 = U(21)
Z(26) -> (26 + (8 - 1)) % 26 = G(7)
V(22) -> (22 + (13 - 1)) % 26 = H(8)
Z(26) -> (26 + (21 - 1)) % 26 = T(20)
長々と書きましたが、プログラムならループで回せばOKです。
J A C K I E F I S T(?) E R W H O A R E Y O U D R E A D N O U G H T
“Jackie Fisher who are you Dreadnought.”
が解答だそうです。
あっという間に解読してしまった人は凄いですね。
でも、"Holy Blood, Holy Grail" も “Da Vinci Code” のおかげで売れて、そんなに深刻な裁判でもないし、お茶目な裁判官は良いですね。
追記:
この、ダ・ヴィンチ・コードの裁判の裁判官の用いた Smithy Code に就いての補足記事を書きました。